北九州市の「子ども食堂」は他の自治体とは大きく違う

北九州の良いニュースは久しぶりじゃないでしょうか。

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我が故郷、北九州に「子ども食堂」ができるそうです。

それも、他の地域の「子ども食堂」とは異なり、全国で初めて自治体(=北九州市)が設置するとのことです。

上記ページにはこのように書かれています。

 計画によると、市内2カ所に設置。学童保育後、親が仕事を終えるまでを主に想定し、平日と土曜の午後6時半~同10時の利用とする。夕食は少額で提供するか、食材などを持参してもらうかを検討。スタッフが勉強を教えたり、調理や掃除など生活習慣を指導したりすることも視野に入れる。市は数十人の利用を見込み、運営は子育て支援団体などに委託する考え。

市によると、20歳未満の子どもがいる市内のひとり親家庭は約1万8千世帯(11年現在)で、過去20年で約5400世帯増えた。このうち母子家庭の年収は全国平均291万円に対し、市内は234万円。母子家庭の小学高学年-中学生は1万人近いといい、市は「食事を満足に取れない子どもはさらに増えるだろう。学習や食の環境を整えることで『貧困の連鎖』を断ちたい」としている。

高齢者率が25%を超える北九州市は、「ひとり親」の家庭も増えているようです。
なんと20年で約3倍に。

この数字、北九州市だけが飛びぬけて高いわけではないと思いますが、高齢者率の高さと合わせて考えると、市民の構成バランスがあまり良くないといえるのではないでしょうか。

 

そんな中で、この「子ども食堂」の設置とは、北九州市も随分と思い切ったことをやるものです。

 

そもそも、この「子ども食堂」とは何でしょうか。

日本経済新聞のサイトには以下のように書かれています。

 「こども食堂」。全国各地にこんな名称の食堂が相次いで誕生している。経済的に厳しかったり、ひとり親で食事の支度がままならなかったりと、様々な事情を抱えた子供らに無料や低価格で食事を提供する場所だ。育ち盛りの子供に十分な栄養をとってもらうとともに、大人数で食卓を囲む楽しさを知ってもらう狙いもある。

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今や子供の6人に1人が貧困状態と言われています。

少子高齢化が進む中、子どもへの支援は非常に重要であると考えます。

その意味でもこの「子ども食堂」、全国に広まってほしいものです。

 

さて、北九州市に話を戻します。

1月末、小倉北区の繁華街に「企業」が「子ども食堂」をオープンさせました。

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福祉団体や地域のボランティアではなく、企業が主体となるのは珍しいそうです。

記事にはこのように書かれています。

 店は小倉北区堺町1丁目の「サンタクロース亭」。店舗の営業が終わる午後2時から「子ども食堂」に衣替えする。子ども向けに作ったカレーを300円で提供。近くの公園や店舗内の掃除などを手伝った子どもには200円の食券を渡し、実質100円となる。

公園やお店の掃除を手伝ったら100円でカレーが食べられる、何とも良い話じゃないですか。

 

お店はこちら。


食べログより引用)

小倉の繁華街の中にあります。

 

北九州市といえば「修羅の国」などと言われ、年に一度だけニュースになるのがあの「成人式」という、物騒な街のイメージがありますが、こういった先進的な取り組みを行っているということも是非知ってもらいたいです。