相撲用語「3年先の稽古」は仕事にも通じる

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相撲界には「3年先の稽古」という言葉があります。その意味は以下の通り。

力士の実力は、1カ月や2カ月で身に付くものではない。先を見据えて、じっくり、しっかり体をつくれという意味だ。だから、力士は鍛えて、食べる。お相撲さんは稽古とちゃんこで大きくなる。

(出典:東京新聞

 

目先の結果にとらわれず、3年先の自分の目標に向かってどのように成長していくか、そしてそのためには今何をすべきか、ということが大切であるということです。

仕事における「下積み」と同じですね。

インターネット上にさまざまな情報が氾濫している現在では、検索窓に文字を入れれば答えが出てきます。

それで何でも分かった気になって「下積みなんて不要」などと言う人が増えてきました。

実際に「下積みは不要」と言ってる人は大きく二つに分かれるようです。

  • しっかりと下積みをしてきた上で「無駄な下積みは不要」と言ってる人
  • 下積みの経験もないのに「下積みは不要」と言ってる人

「下積みは必要」派の私のスタンスは、1.には賛成、2.はバカじゃねーの、です。

一見、下積みの経験が無いのに結果を出しているように見える人も、気づいていないだけで下積みをしているんですよね。

下積みの経験もないのに「下積みは不要」と言ってる20代の人たちが、30代、40代になってのたれ死のうがどうしようが一向に構わないのですが、「下積みは不要」だと思っているのなら、誰にも言わずに一人でのたれ死んでくださいよと。真っ当にやろうとしている人たちを道連れにするんじゃないよと。 

 

記事にはこのようにも書いてありました。

基礎練習はつらかろう。耐えられないと思う日もあるだろう。ただ、時間をかけなければ、作れないものがある。技術や心構えは毎日の繰り返しで体に染み込んでいく。悩んだときは難しく考えず、おいしいものを食べて、また頑張る。努力とはそんな単純なものでいいのかもしれない。

(出典:東京新聞

下積みって面倒だしきついし途中で放り出したくなるんですが、この記事にあるように案外難しく考える必要はないのかもしれませんね。

もちろん、「下積み」は若い人だけのものではありません。いくつになっても「3年先」を見据えて動いていたいものです。

勝手なイメージですが、「下積み肯定派」には相撲や落語が好きな人が多そうです。どちらもしっかりと下積みをした人だけが上に上がっていけるシステムですから。