なりらいふ

東京・福岡・北九州のWeb屋ナリシゲのブログ

「元AV会社の社員」としてAbematimesさんのインタビューを受けました

【ナリシゲのプロフィール】

福岡県北九州市出身。東京都在住。目標の2拠点生活に向け月1回程度帰省中。
フリーランスのWebプランナー(企画・運営支援・サイト改善)

TechRepublic(朝日インタラクティブ)でGoogle Analytics解説記事連載中

北九州市を正しく伝えるブログメディア・キタキュースタイル運営
ヘルプマーク推進サイト・ヘルプマーク.info運営
フリー写真素材サイト・ぱくたそで フリー素材モデルとして活動中

詳しいプロフィール・お問い合わせはこちらから

Abematimesさんからのインタビュー記事が掲載されました。

headlines.yahoo.co.jp

自分のブログでは(時期外れの)「退職エントリ」なども書きましたが、他の媒体でSODに関することを話すのは初めてだと思います。

取材を受けた理由

理由はふたつあります。

信頼できる人が関わっている媒体だから

ひとつは「信頼できる人が関わっている媒体だから」。

AV業界を取り巻く環境が厳しくなっている昨今、コメントを都合よく切り取られて使われたらたまったものじゃありません。一度「元SOD執行役員・ナリシゲのコメント」として出たものを消していくことはまず無理です。

しかし今回は信頼できるライターさんからの「AV業界で働いていたときの話を聞かせてほしい」との依頼で、媒体も信頼できる人が編集として関わっているところでしたので、二つ返事でOKしました。

ですから、今後も「信頼できる媒体」「信頼できる方」であれば、同様の取材をお受けします。

当時のことが自分の中で消化できた

もうひとつの理由は「当時のことが自分の中で消化できたから」です。

私とお会いになったことのある方はお気づきかもしれませんが、ある時期を境に自分から「元SOD」であることを積極的に言わないようにしていました。

退職してしばらく経つにも関わらず、名前の頭に「元SODの~」と付けられることに猛烈な違和感を覚えていました。話のツカミとして使う分には良いのですが、そこからAV業界の話を展開されても非常に困るわけです。

私は、今やっている「Webの仕事」の話をしたいのに、相手は「マジックミラー号」の話をするのです。(´・ω・`)知らんがな

ですから、私が普段好んでお付き合いしているのは、私のことを他人に紹介するときに「元SODの~」と付けない人ばかり。会話の中に「SOD」という単語も出てきません。お陰様で彼らとの交流は非常に気が楽です。

そうこうしているうちに、彼らのお陰で当時のことは自分の中で「昔話」になりました。他人からネタにされるのは相変わらず嫌ですが、必要に応じて「元SOD」であることを自ら話せるようになりました。

記事について思うこと

取材時に私が話したことが簡潔にまとめられていて、とても読みやすく仕上げていただきました。真面目な話とネタ的な話のバランスも絶妙で、非常に気に入っています。

何より嬉しいのは、今AV業界がいろいろ騒がれている中、その件に一切絡めていないこと。(もちろん、取材のときもそういった話は出ませんでした)純粋に、私が働いていたときのことを書いてくださっています。

実は、Yahoo!ニュースに載るのは2回目でして、1回目はこの記事でした。

nlab.itmedia.co.jp

※今はYahoo!からは消えていますが、当時はYahoo!ニュースに転載されていました。

もちろん今回の記事内では「やくみつる似」などとは書かれていないのですが、ヤフコメには「やくみつるにしか見えない」「やくみつる?」「やくみつる?」と3件書かれていました。私自身も「やくみつる似」であることは意識しているので、言われることは嫌ではないのですが、せっかくの良い文章なんだから本文を読んでくれよ!と。

「いいね!」する人、しない人

この記事が載った直後にFacebookにシェアし、多くの友人・知人にシェアしてもらいました。

ただ、普段はどんな内容でも「いいね!」を押す人のうち数人が、今回は無反応でした。おそらくタイトルに「AV業界」って入っているからだと思うんです。「AVの話を拡散するわけにはいかない!」ということなのでしょうか。記事を読めばAVの話でないことが分かるのですが、タイトルで判断せずに本文も読んで欲しかった、というのが本音です。別に「いいね!」を押さないのも自由なんですけどね。

受け入れなければならないもの

今回の記事内にこういう部分があります。

 ただ、当時付き合っていた恋人からは、かなり厳しいことを言われました。「AV業界に働いているかぎり結婚しない」、と。彼女はAV業界にあまりいい印象を持っていなかったみたいで。AV業界で働いていることを除けば、彼女との関係はすべて良好でした。でもその一点だけを許してもらえず、結局、別れてしまいました。

「AV業界で働いていたこと」が理由で結婚できなかった、という事実があります。

この件に対し、ヤフコメには

「AV業界に働いてるかぎり結婚しない」と言った元彼女こそ、まともな女性。こんなとこで自ら好き好んで働く人間が理解できない。

とあり、2chには

こんな頭カラッポ女と別れて良かったな

アホ女と結婚してもろくなことないぞ

とありました。

以前の退職エントリに書いてありますが、私がSODで働くようになったきっかけは以下の通りです。

AVよりエロ本派で、SODのことなどほとんど知らなかった(しかし何故か菅原ちえ監督は知っていた)私がSODの中途採用に応募したきっかけは、「映像作品に関わりたかったから」。

前職でテレビ番組やプロモーションビデオの制作に関わったことで、映像を仕事にしたいと思い始めたのです。

正直、アダルト業界に良いイメージを持っていませんでしたが、仕事をしないと生活できないのでとりあえず応募してみました。

当時のSODは、高橋がなり社長(以降高橋さん)が深夜番組「マネーの虎」に出演を始めた時期で、徐々に一般層の知名度が上昇していたところです。

書類選考はあっさり通過しましたが、映像制作の経験が2年程度の31歳男性が入社できるほどSODは甘くありませんでした。

面接官がポツリと、「年齢と経歴的に入社は難しいですね…」と。

「でも、Web制作の経験があるならWebの部署でどう?」と言われ、直後に面接官が交代し、この日2度目の面接がスタート。

2002年1月、入社予定者が辞退したということで繰り上がりで入社決定。幸運が重なりSODの一員となりました。

AVに関わりたくて応募したのではなく、「映像」に関わりたかったんですよね。ただ、年齢と経歴でそれは叶うことはありませんでしたが。

その後いろいろあって、SODのWebの部門で働くことになったのですが、こういう経緯なので「Webの仕事をしてて、たまたま扱っている商材がAVである」という認識だったんですよ。

ですから「AV業界で好きこのんで働いている」と言われるとちょっと違うかな、というのが正直なところです。もっとも、他人から見るとそうではないのでしょう。

今となっては、彼女の「AV業界に働いているかぎり結婚しない」との判断は十分に理解できます。例えば私の姪がAV業界の人間と結婚する、と言い出したら、本人がどういった人物かは別にして「他に誰かおらんのか」と言うでしょうから。

ただ、当時の私には、彼女の言い分は全く理解できませんでした。私の当時の給料は決して安くなかったですし、お互いの間柄も良好でしたから、障壁はゼロだと思い込んでいたんです。ただ、相手の親には会わせてもらえませんでしたから、やはり私の仕事のことを親に言えなかったんだろうなと。

他にも、職業が理由で(退職した後も)軽く見られたり、ひどい扱いをされたことなど何度もあります。もちろん、職業云々ではなく私自身が至らないからということもあるでしょう。ですが、「元AV業界」という事実が消せない以上、ある程度の偏見にさらされることは受け入れなければならないと考えています。

別に「偏見はよくない!偏見反対!」などとは思っていません。「AV業界で働いていたという事実」で他人を判断する人もいれば、判断しない人もいる、ただそれだけのことです。

さいごに

今回インタビューを受けたことで、またひとつ過去と向き合えた気がします。このエントリを書きながら思い出したのですが、職業が原因で結婚できなかったのは1度ではなく2度でした。

あと、今回の記事の一番の読みどころは

2005年に父親が亡くなった時には、今まで見たこともないような大きなスタンド花を送ってもらいました。親父の遺影の両脇にでかでかと「ソフト・オン・デマンド株式会社」と書かれた花が置かれて、男性の弔問客たちはざわついていましたね。故人とSODにどんな関係があったんだと(笑)。

ここですので宜しくお願い申し上げます。