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なりらいふ

東京・福岡・北九州のWeb屋ナリシゲのブログ

質の悪い客を呼ぶ「無料キャンペーン」の無意味さ

 

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マクドナルド全店で1月16日(つまり今日)から20日の5日間、「プレミアムローストコーヒー」のホットSサイズが無料になるとのこと。

www.j-cast.com

Twitterを見る限り、各店舗での混乱も少ないようです。お店にいるクルーの皆さんは安心していることでしょう。

今回のキャンペーン、いくら何でも「美味しくなったコーヒーを試してもらって、気に入ったら是非またマクドナルドに来てもらえれば」などといった安直な考えの下で行われたものでないことを信じたいと思いますが、基本的に「無料」に惹かれて来るような人はその後「お客様」になり得ませんよね。

「タダだから来る」ような人は、お金が1銭でも発生したら来なくなります。来るモチベーションが「無料」なのだから当然です。

「無料」に惹かれるのは時間だけはある“貧しい人”ばかりなのですから。(控えめな表現)

「無料」に惹かれるのは時間だけはある“貧しい人”

ソフトバンクの「SUPER FRIDAY」で吉野家の牛丼やサーティーワンのアイスを無料でもらうために行列を作る人たちがいい例です。

https://twitter.com/george_push/status/799569229200564224

https://twitter.com/world_game_/status/789407642665889796

数百円のものをもらうために並ぶ気持ちが正直理解できないんですよ。

本当に牛丼やアイスを食べたいのなら、そう思ったときに買いに行けば良いと思うんです。どちらも数百円ですから誰だって無理なく買えます。

ですが、この行列の人たちは「牛丼やアイスを食べたいから」ではなく「無料だから」牛丼やアイスを買おうとしているんですよね。本当に欲しいわけではないし、普段も吉野家やサーティーワンに来ているわけでもない。

並んでいる間は何も生み出さず(読書でもしてれば別ですが)、並んだ結果無料で得られるのは数百円のもの、それを喜んで食べてしまうような人はどこにいっても良質な顧客となり得ないだろうと感じるのは私だけでしょうか。

世の中が「多層」になっていることを感じる出来事です。

「無料プレゼント」を推奨していた楽天市場の話

もう一例。

かつて、楽天市場に出店しているショップはメールアドレスを収集するためにプレゼント企画を実施していました。

メールアドレス収集の目的は当然「メールマガジン配信のため」。

ちょっとしたプレゼントを用意すると、一度のプレゼント企画で数百のメールアドレスを収集できたものです。

このやり方は楽天市場も推奨していたのですが、何度メールマガジンを配信してもお店の商品が売れないんです。

何故売れないか。

捨てアドレスを使ったり、専用のツールを使って自動応募する人たちに対してメールを送ったところで、読まれるわけがありません。

彼らが興味があるのは「無料で物をもらうこと」であって「欲しい商品を購入する」ことではないのですから。

質の悪い客を呼ぶ「無料キャンペーン」は必要なのか

今回のマクドナルドのキャンペーンでも、基本的には同じですよね。「無料」に惹かれて来るような人はその後「お客様」にはなり得ないはず。もし、「気に入ったから次は100円払って同じコーヒーを

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飲む」という人がいたら、その人は別のアプローチでもお客様となったことでしょう。

そもそも、現場だけが疲弊する、そして質の悪い客を呼んでしまう「無料キャンペーン」は必要なのでしょうか。

 

商品を無料で提供することで、お客様の数は増えるでしょう。しかし、「無料」に惹かれてくるような人たちの存在が、既存の(良質な)お客様を遠ざける原因ともなり得ます。「無料」目当ての連中が去った後に既存のお客様も戻ってこない、などということになると目も当てられません。

 

「一定の条件を満たしたお客様に対しての無料サービス」であればまだ分かります。(これも効果には懐疑的ですが)

ただ、条件もない「無料サービス」でお店が、そして企業が得るものってそんなにないと思うんです。あったとしても無価値のものでしょう。

 

「何でも良いから人を集める。集めた人から何人か残ってくれれば」などというやり方が上手くいったことなんてないでしょうに。