旅行記事に必要なのはライターの顔写真より地域情報

 

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ナリシゲ(@nari_104)です。

RETRIPなどの旅行系キュレーションメディアがクソみたいなものであることは言うまでもないのですが、じゃあ実際に現地に行って書かれた記事はどうかというと、こちらも微妙なものばかりで頭を抱えています。

 

見たいのはライターの顔のアップじゃなくて地域情報

例えば、知名度のあるライターさんがその知名度を利用した旅行記事を作るというのならまだ分かります。ライターさんの知名度でページに集客できるわけですから。

ただ、この場合でも、コンテンツの「肝」はあくまで「地域情報」であるべきだと思うんです。ライターさん自身はコンテンツを後ろから押す役割でしかない。

なのに現在、実際に現地に行って書かれた旅行記事を見てみると「有名ライターの手法だけ真似た薄っぺらい記事」が目立つように思えます。

「何でどの写真にもお前が写ってるの?」「地域情報に顔のアップ必要?」みたいな。

あれは「有名ライター」だから面白いんであって、言っちゃ悪いですが、誰も知らないような人が有名ライター風の旅行記事を書いても面白くないんですよね。クオリティは編集さんのお陰でそれなりのものになっても、痛々しさが残ります。

地域情報を見せたいのか、それともライターそのものを見せたいのか、全く分かりません。

SNS経由のユーザーだけをターゲットにしていて、検索経由のユーザーが眼中にないというのなら(さほど著名でない)ライターさんがメインの地域情報でも良いのかもしれませんが。

「ガワ」だけ真似ても意味はない

落合が何度も三冠王を取ったからといって、あの「神主打法」が誰にでも合うわけでもありませんし、野茂がMLBで活躍したからといって、みんなが「トルネード投法」で投げられるわけでもないです。

彼ら自身が結果を出すために試行錯誤して「神主打法」「トルネード投法」にたどり着いたんですよね。その過程には彼らなりの「思想」があるはず。

その思想も無しにああいった特徴的なフォームを真似しても、彼らと同じクオリティのプレイはできませんし、自ずから結果も異なるものとなります。

真似をするなら「ガワ」じゃなくて「思想」ではないでしょうか。

RETRIPと同じ「ユーザー不在」の地域情報になっていませんか?

ライターさんの妙な“個性”が邪魔をして地域情報が正しく伝わらないのであれば、その結果においてはRETRIPと大差ないですよね。

メディアを運営している以上、PVも収益も必要であることは十分に理解していますし、お金の出どころを向いてしまうのは仕方ないことですが、そんな中でもちゃんとユーザーと向き合ってますか?という話。

その地域情報、必要な人に届いていますか?

さいごに

もう「劣化○○(○○には有名ライターの名前が入ります)」の記事はお腹いっぱい。