なりらいふ

東京・福岡・北九州のWeb屋ナリシゲのブログ

高校野球に対する強い違和感「スターを作りたがるメディア」と「勘違いした観客」

【ナリシゲのプロフィール】

福岡県北九州市出身。東京都在住。目標の2拠点生活に向け月1回程度帰省中。
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ナリシゲ(@nari_104)です。

まもなく高校野球の夏の甲子園大会が始まります。

高校野球のブログを持つほどの高校野球好きの私にとっては楽しい時期なのですが、ここ数年ちょっと違和感を覚えています。

 

スターを作りたがるメディア

ここ2年ほど早実の清宮幸太郎選手に関する報道の多さに辟易していました。

練習試合の数やグラウンドの広さに左右され、どれほどの価値があるかもわからない「通算本塁打数」を持ち出し、今週は何本打った、あと何本で新記録だ、など毎日のように清宮選手を持ち上げる報道を目にしていました。

清宮選手のプレイを何度か生で見ましたが、打撃に関しては良い選手だと思います。体格の割にバッティングに柔らかさがあります。ファーストで送球を受けるときの伸びもすごい。足を前後に開脚して、股関節がペタッと地面に着くんです。ただ、守備そのものは動きが緩慢で、お世辞にも上手いとはいえません。

しかしトータルでみると、清宮選手はやはり「良い選手」です。条件云々はありますが、ホームラン100本以上は伊達じゃありません。

そんな清宮選手を、各メディアがこれでもかというくらい取り上げるんですよね。ネットメディアだと、PVが上がるのでしょう。西東京大会の決勝のテレビ中継も視聴率が10%を超えていたそうです。

これらの動きは、「メディアが“スター”を作りたがっている」ようにしか見えません。

「スター」がひとりいることでそのジャンルが盛り上がることは間違いないです。ですが、“作られた”スターがどれだけの支持を集められるのでしょうか。「この人すごいよ!」とゴリ押しされても、嫌悪感しか残りません。かつての剛力彩芽のように。

あと、過剰なゴリ押しはアンチを生み出します。

清宮選手に関する多くの報道でファンも増えたでしょうが、(本来生み出す必要のない)アンチ清宮、アンチ早実(早稲田)を生み出したことも、また事実。

「高校野球はこうあるべき!」みたいな持論は持ち合わせていませんが、ひとりの選手だけを特別に報道し続けるのはどうかと思います。

これが私の違和感のひとつめ。

勘違いした観客

そしてもうひとつの違和感がこれ。

昨夏の甲子園大会で行われた八戸学院光星(青森)-東邦(愛知)の試合で、9回裏の東邦の攻撃時に球場全体が4点を追う東邦を応援する異様な雰囲気となり、結果として東邦が逆転勝利をおさめたということがありました。

この話の何が恐ろしいかといいますと、観客が試合の行方をコントロールしてしまった前例となってしまったことです。

球場中の9割以上、そしてピッチャーの視界に入るネット裏の観客までもがタオルを回して片側のチームを応援したことで、試合展開を全く別のものにしてしまったというわけです。

4点もの差を逆転して勝利した東邦高校については評価すべきでしょう。しかし相手の八戸学院光星から見るとどうでしょうか。

悪いことをしているわけでもないのに球場全体が敵となってしまえば、メンタルに影響が出てしまい、自分の力を100%発揮することはできないでしょう。気の毒すぎます。

おそらく今大会でも同様のことが起こるでしょう。もしかしたら、負けてても笑顔を忘れずさわやかにプレーして、試合終盤に球場全体を味方に付けるような手法を取る学校が出てくるかもしれません。

 

プロ野球やJリーグの試合ではホームのチームの応援が大半、ということもあります。そして「観客の応援が応援しているチームの勝利を後押しする」ことも起こるでしょう。それは別に構わないと思いますし、それが「プロスポーツの応援」のひとつの要素だと思います。

しかし、ホームもアウェーもない高校野球で、タオルを回してまで負けているチームを応援するって少しやりすぎじゃありませんか?と思うわけです。

観客は何か勘違いしとりませんか?

まとめ

高校野球が盛り上がることはファンのひとりとして喜ばしいことです。最近は地方大会でも多くの観客を集めていて、すそ野の広がりを感じます。

時代とともに高校野球のあり方も変わってくるのでしょうが、やはり何でもやり過ぎは良くない。

高校野球は「高校生の部活」であることをお忘れなく。