地元に対する歪んだ愛情を全力でぶつけたい。RETRIPのクソ記事滅びろ

ナリシゲ(@nari_104)です。

5月18日(木)から23日(火)までの6日間、地元の北九州に帰ります。

 

帰省する理由

近い将来、東京と福岡の2拠点での仕事をしたいと考えており、その土台作りとして奇数月に北九州に戻ることにしています。

今回の帰省では、地元の観光地にでも行ってみようと思いいろいろと調べてみたのですが、ろくな記事が出てこないんですよね。

例えばRETRIP。

retrip.jp

1行目からバカ丸出しです。

北九州は今や九州の中で福岡に次ぐ都市になりました。九州新幹線が開通し、本州からの乗り入れも格段に便利になり、大都市へと変貌を遂げつつある北九州市。

私が生まれた直後の1970年の人口は北九州市104万人に対し福岡市が87万人です。その後1978年に福岡市に抜かれるまで、北九州市は福岡一、いや九州一人口の多い市でした。「北九州は今や九州の中で福岡に次ぐ~」なんて表現を使えるような歴史はどこにもありません。

そして、山陽新幹線が通ったのが1975年。九州新幹線の開通に関係なく新幹線で北九州市(小倉)まで行くことができていました。

リード文だけではなく、本文もクソです。おすすめスポットに平尾台が3回も出てきます(うち2回は鍾乳洞)。そしてリバーウォークにあるのは美術館の分館です。地元の人間はたぶん間違えません。

まあ、1本800円くらいのコタツ記事にムキになっても仕方ないのですが。

そしてこのサイトもひどかった。

www.travelbook.co.jp

「おすすめ観光スポット20選」って、人にすすめる前にまずお前が行って来いよ、という感じです。他人が撮ったInstagramの写真を並べるだけでは魅力も何も伝わりません。

コタツ記事はすべて滅びろ

上位表示のみを目的として、行ったことがない場所や食べたことがないものを紹介するサイトはすべて滅びてほしいと思います。こういう記事を必要としているのは、このクソサイトの運営者とクラウドワーカーだけです。実際に旅行に行く人たちには全く役に立ちませんし、紹介している土地にも何のメリットもありません。

Welqの場合は、健康に害が出る可能性もあったので一気に炎上し、閉鎖に追い込まれたわけですが、観光情報やグルメ情報に多少間違いがあっても健康に害を及ぼしたりしませんし、困る人も少ないでしょうから、中身のないコタツ記事であっても閉鎖まで追い込まれることはまずありませんよね。

「このサイトはクソの役にも立たない」ボタンがGoogleの検索結果に設置されることを心から祈ってます。

観光記事やグルメ記事はこうあってほしい

地方の観光地や地方グルメの記事はこうあってほしい、いやこうあるべきだと思っています。

例えば観光記事。

travel.spot-app.jp

これはヨッピーさんの大阪観光に関する記事です。この記事は本当に素晴らしいと思いますし、はてブも絶賛の嵐。なのに、「大阪 観光」で上位表示されるのは下のコタツ記事。PVはなんと1900万以上。どうなってんだ。

retrip.jp

グルメ記事も同じです。

こちらは福岡在住のブロガー・牛嶋さん(@ushigyu)の記事です。ご自分が実際に行った店を、ご自分が撮った写真で、ご自分の言葉で分かりやすく紹介しています。

福岡市民の私がガチで選んだ、福岡・博多グルメのおすすめ店まとめ

今年の3月に、この記事にある春吉の「やましょう」に牛嶋さんと行ってきたのですが、正直言ってかなり美味しかったです。その数日後、同じ記事で紹介されているラーメン屋さん「鳳凛」にも行ったのですが、こちらも十分美味かったです。私がこれまで食べたラーメンの中で5本の指に入ります。

自分で食べた美味しいものを自信をもって自分の言葉で紹介しているんです。美味しくて当たり前です。

それに比べてこのコタツ記事は何ですか。

retrip.jp

「食べなきゃ人生損」というより、この記事を読んだこと自体が損です。写真は他人の写真だし、自分で行ってない(食べてない)から言葉に説得力もない。なのに上位表示されるおかげでPVは100万超え。

こういった、広告収入を目的とした中身のないサイトが蔓延ると、日本の観光はダメになってしまいますよ。大げさではなく。

検索して上位に出てくるのが、ネットの情報をかき集めただけのクソみたいなサイトばかりなんです。そんなサイトを見ながら観光しても、楽しくないし本当に美味しいものも食べられない。そんな旅行は面白くありませんから、そのうち誰も旅行になんて行かなくなってしまいます。こんなゴミ記事のおかげで。

 

自分が何ができるか考えた

文句ばかり言っても仕方ありませんので、自分に何ができるかを考えてみました。

冒頭に書いた通り、5月の帰省の際、地元・北九州の観光地を巡ろうと思っています。そのときに、自分で足を運んだ場所の写真を撮り、それを使って後日自分の言葉で記事にしようと思います。

クソのような記事を一掃するための第一歩は、価値のある記事を増やしていくことです。

正直、地元の北九州はあまり好きではありません。良い思い出も少ないです。しかし、行ったこともない連中が適当な文章で地元を紹介している記事を見て、黙っているわけにはいきません。そうでなくても衰退している北九州市が、さらに魅力のない土地に見えてしまいます。嫌いですが、生まれた土地が無くなってもらっちゃ困るんです。

この「歪んだ愛情」を、思いっきり自分の記事にぶつけたいと思います。

クソ記事には負けない。

追記:この記事を踏まえ、新しい記事を書きました。北九州の情報を正しく伝えるために動き始めます。

blog.nari.life

追記2:2017年6月15日、“北九州市を正しく伝えるブログメディア”キタキュースタイルを立ち上げました

kitaq.style

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